みなさんは水を飲んでいますか?
水というのは一番身近にある栄養素の一つです。
とくに、これから暑くなる時期きちんとした水分というのがとても重要となってきます。
暑くなる前に水についての知識をいれて、この夏を元気に乗り切りましょう!
それでは、『水』がもたらす健康効果について解説していきます。
水分が体にもたらす影響は?
人体は様々な臓器、そして様々な物質から構成されています。
どれも必要なものですが、特に人体に占める割合が高く、その重要性が高いものがあります。
それが水分です。
一般的な大人の体は、実に体重の60%から65%が水分からなっています。
新生児だとその割合はなんと75%にもなります。
こうした水分の多くは、人体を作り上げている細胞の中に含まれています。
その割合は、すべての水分量の3分の2に上るとされています。
他の3分の1は細胞と細胞間にある水分、リンパ液、そして血液に含まれるものです。
特に血液に含まれる水分というのは、人の命を保つために欠かせないものです。
生き物は呼吸をすることによって命を維持しています。
そのため、死ぬことを「息を引き取る」と言いますし
まだ生きていることを「息がある」という表現を用います。
それだけ、動物は呼吸によって得られる酸素に依存しているといえるでしょう。
その酸素はどのようにして体に運ばれるかというと
血液が運搬役を務め隅々の細胞まで送り込んでいます。
そのため、血液は人の命の象徴とも言えるわけです。
その血液の大部分を占めているのが水分ですので、水分が足りなくなると命に直結する問題となってしまうのです。
血液は酸素だけを運搬しているわけではありません。
体の内部で作られるホルモンや栄養素を、必要とする臓器、細胞へと運んでいます。
逆に、臓器がそれぞれの働きをした後に生じる老廃物
もしくは体外から入ってくることがある有害物質を受け取って、それを外に排出するために血液が運搬を行います。
こうして、体を活動的にすると同時に害から守るために血液は重要な役割を果たしているのです。
その血液の中でも大きな部分を占めているのが、血漿という要素です。
この血漿は、実にその90%以上が水分となっています。
この血漿の水分が十分にある時、必要な栄養を体に送り込むことができ、老廃物を排出できるのです。
逆に、水分が失われていくと、血液中の水分が減っていきます。
すると、細胞が活動するのに必要な栄養分、そして酸素の運搬が滞ってしまいます。
たとえばカリウムが十分に送られないと、筋肉が異常な収縮活動を起こして痙攣をもたらすことになります。
脳内に酸素がいかなくなると、めまいや失神などの問題を引き起こします。
急激な水分不足でなくても、慢性的に多少の水分不足が起こっていると、体内の老廃物が十分に出ていかないので、吹き出物や湿疹などが起こりやすくなりますし、全身のだるさなども頻発します。
水分不足は美容の大敵!綺麗になりたいならこまめな水分補給を!
体調不良だけでなく、水分不足は美容にも悪影響をもたらします。
皮膚の状態を美しく健康的に保つためには、ターンオーバーと呼ばれる細胞の再生、修復が活発に行われる必要があります。
しかし、こうした過程を経るには水分が必要です。
細胞の中身の大部分は水分だからです。
また、老廃物が出づらくなりますので、いろいろな肌のトラブルを起こしやすくなります。
そのため、水分不足が続くとくすみやシミ、ニキビなどができやすくなります。
また、がさつきやひび割れ、老廃物が溜まることによるむくみなども生じやすくなります。
赤ちゃんとおじいちゃん、おばあちゃんの肌が違うのも
この水分量によるところがあります。
歳を取っていくと水分量が徐々に減り、潤いがなくなってハリツヤが無くなってしまいます。
こまめな水分補給をして、肌に水分を与えることが綺麗な肌を保つのにとても重要なことです。
水分不足は命を奪う
さらに水分が減ってくると、脱水と呼ばれる深刻な問題に発展します。
水は体内で循環することによって、体温を調節する役割も果たしています。
車のエンジンの周りには水の流れがあって、それによってガソリンの爆発によって生じる熱でエンジンが壊れないようにしているのと同じです。
また、汗となって皮膚に出てきて、それが蒸発する時に体を冷やします。
これができなくなると、体温調整ができなくなり、いわゆる熱中症などの症状を引き起こすのです。
体内のミネラルの運搬ができなくなるということも合わさり、命を奪うような深刻な状態になることすらある危険な状態です。
ミネラルについてはこちらで解説していますので
よければこちらも読んでみてください。
ミネラルとは?意外と知られていないその働き
https://eiyou-yakuzai.work/archives/516
まとめ
本日は水分について解説いたしました。
カラダの大半が水分で占められています。
その水分が不足してしまうと多くの影響が現れてしまいます。
健康面では
- 血液における水分量が少なくなり、血液がドロドロになる
- 結石ができやすくなる
- 老廃物が排出されなくなる
などがあげられます。
また、美容面では
- シミ、ニキビができやすくなる
- 肌のがさつき、ひび割れが起きやすい
- 老廃物が溜まる事によりむくみやすくなる
などがあげられます。
水分不足というのは、健康面、美容面どちらからみても問題なので
こまめな水分補給をおススメします。
喉が渇いたから水分補給をする
といった方が多いとは思いますが、
喉が渇く=軽い脱水
ということなので、喉が渇く前にコップ一杯の水分補給
これが大切になってきます。
まぁ、仕事や学校などでそんな時間取れないとは思いますが・・・
ただ、意識しているだけでも変わりますので
水分補給できる時間ができれば喉が渇いてなくても、一口でもいいので飲んでおくべきでしょう。
ただし、飲みすぎも問題なので一日2L程度にしておきましょう。
脱水で命を落としかけた話
最後に、私の過去の話をします。
今から十数年前になりますが、一度脱水で病院に運ばれた経験があります。
その当時は今ほど脱水、熱中症といった事が取り上げられていませんでした。
私も若かったこともあり、暑い日であっても水分補給というのは気にしていませんでした。
その結果、重度の脱水症になってしまいました。
気付いた時には病院のベットの上で両手両足から点滴されていました。
後から聞いた話では、『本当に最悪の結果まで覚悟してた。』とまで言われました。
実際、私自身もこんな体験をしているのに、その日の記憶は曖昧です。
また、軽い後遺症のようなものもあり、今では多少回復していますが
左手の握力が半分以下にまで低下し、力の入れ方が分からなくなりました。
これが脱水症によるものかは分かりませんが
倒れる前は左の握力が40を超えていましたが、倒れてからは頑張っても20ちょっとしか出なかったので、何かしら関係はしているのかと思います。
こんな体験、みなさんにはしてもらいたくないです。
ですので、暑くなるこの時期にこの記事を書かせていただきました。
脱水というのは本当に身近にあり、本当に怖いものです。
もうこの時期から脱水症、熱中症というのは出てきます。
今日は喉が渇いてないから飲まなくてもいいや
ではなく
喉が渇く前に水分補給をすることを心がけてください。
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