淡色野菜と緑黄色野菜の違い

栄養

みなさん。野菜好きですか?

私は大好きです。正直野菜だけならいくらでも食べられます笑

今日はそんな野菜についてです。

ここで一つ質問があります。

緑黄色野菜と淡色野菜の違いを説明できますか?

この質問を聞かれた方のほとんどは、どんな野菜なのかイメージすることはできても

具体的にこの質問に答えられる人は少ないのではないでしょうか?

名前からして「緑や黄色をしている野菜」と思うわけですが、淡色野菜との違いはどこにあるのか?

そもそも何をもって「淡い色の野菜」と判断されているのか?

日常生活の中で意識しながら野菜を食べている方は少ないはずです。

今日はそんな野菜の違いについて解説していきます。

淡色野菜、緑黄色野菜とは

緑黄色野菜の基準

その名前から、色の違いが最大の特徴のように思える緑黄色野菜と淡色野菜ですが

実際には含まれている栄養素の含有量によって分けられています。

緑黄色野菜に多く含まれていることでよく知られるビタミンAの一種、βカロテンが多く含まれている(100g内に600マイクログラム以上)のが緑黄色野菜、それ以外を淡色野菜としているのです。

ただし、これは原則として作られており、実際には基準以下でも緑黄色野菜として認められている野菜も存在しております。トマトやピーマンなどはまさに基準以下で緑黄色野菜である代表格です。

色で判断すると間違える?

名前の通り「淡い色をしているのが淡色野菜、緑など濃い色をしているのが緑黄色野菜」

で見分けても良いわけですが、注意が必要な面もあります。

野菜の中には、表面は色が濃いけれども中身が薄いものがあります。

例えば、ナスは表面が濃い紫をしていますから

いかにも緑黄色野菜に見えますが、輪切りにしてみると中身は白っぽい色をしています。

このナスは淡色野菜に分類されています。

ですから、表面だけでなく中身の色も濃いかどうかが、見た目で緑黄色野菜と淡色野菜を区別するポイントといえるでしょう。

なお、野菜の中には濃いか薄いかの区別が難しいものもありますが、例えばニンジン、ピーマンは緑黄色野菜に分類されます。

これだけを聞くとおそらく多くの方が

「多くの野菜は緑黄色野菜なんじゃないか」と感じるのではないでしょうか。

では淡色野菜にはどのようなものがあるのでしょうか?

先ほどあげたナスのほか、きゅうり、玉ねぎ、そして意外かもしれませんが、

きゃべつもこちらに分類されます。見た目でわかりやすいのは大根でしょう。

また、一部の野菜では緑黄色野菜と淡色野菜の二つを持ち合わせている場合があります。

「一つの野菜で二つに分けられるなんてないやろ笑」

と思われるかも知れませんが、先ほど淡色野菜で例をあげた大根やかぶ等は

淡色野菜と緑黄色野菜の二つを持ち合わせています。

なぜそのような事が起こるのかと言いますと

可食部の違いです!

大根、かぶの根の部分は淡色野菜、葉の部分は緑黄色野菜に分類されています。

このように、同じ野菜でも可食部によって異なる場合が存在します。

緑黄色野菜と淡色野菜、どれだけ食べればいいのか

よく野菜の摂取を促す声で

「緑黄色野菜を積極的に摂取しましょう」

といった内容をよく見かけます。

しかし、栄養バランスの取れた食生活を目指すうえでは、

淡色野菜をしっかり摂取することもとても重要なのです。

これは厚生労働省による野菜摂取量の目安からも明らかです。

それによると一日の摂取量の目安は350グラム程度とされていますが、

そのうち緑黄色野菜で120グラム、淡色野菜で230グラム程度を摂取するのが望ましいとしています。ですから緑黄色野菜よりも淡色野菜を多く摂取した方が健康には良いわけです。

また精密に言いますと、国から言われているのは緑黄色野菜120グラム、その他の野菜230グラムであり、実は淡色野菜とは表現されていないのです。

両者をわけるβカロテンとは?

では、両者を分ける具体的な基準となっているβカロテンについて知っておきましょう。

ビタミンAの一種であり、優れた抗酸化作用と動脈硬化を予防する働きが備わっています。

老化や生活習慣病対策といった現代人によく見られる悩みに役立つ点から、このビタミンAが注目を集めており、緑黄色野菜の摂取がすすめられている面もあるわけです。

また、近年の研究でβカロテンにはガンの発生を抑制する作用が備わっていることが明らかになっており、ガン予防の観点からも注目を集めるようになっています。

ですから血糖値が高い方、肉類に偏った食生活で血液がドロドロになりがちな方、中性脂肪・悪玉コレステロール値が高めな方は、緑黄色野菜でうまくβカロテンを摂取するよう心がけることで体の病気の予防ができるわけです。

しかし、緑黄色野菜だけを摂取していればいいというわけでもありません。むしろ、全体的な栄養バランスの観点から見ると淡色野菜にはビタミンCなども豊富に含まれている面もあり、両方をバランス良く摂取するのが望ましいのです。

ビタミンの解説は以前に脂溶性、水溶性に分けて詳しくしておりますのでよければこちらも読んでみてください。

まとめ

厚生労働省の目安にもあるように、淡色野菜をやや多めに意識しながら両者を積極的に摂取していく、これが理想的な野菜との付き合い方となるでしょう。

現代の日本人というのは、ほぼ全員が野菜の摂取量が足りていないと言われています。これを機にスーパーで買い物をする際、緑黄色野菜、淡色野菜を意識しながら買い物してみてもいいかもしれませんね。

 

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