アミノ酸を徹底解説!~基礎編~

栄養

近年いろいろなところで『アミノ酸』というワードを聞くようになりました。

食品だけでなく、シャンプーもアミノ酸系のものがあったりします。

それでは、アミノ酸っていったいなんなのでしょう?

体にいいって聞くから

最近よく広告とかで目にするから

そんな感じであまりわからずに使っている方いてませんか?

今日はそんなアミノ酸について解説していきます。

そもそも、アミノ酸ってナニ?

アミノ酸は「体の源」となる成分といっても過言ではないでしょう。

もともとタンパク質の原材料として注目を集めるようになった成分ですが、現在ではその範囲を超えて、非常に幅広い働きに注目が集まるようになっています。

例えばアルギニンは男性の精力増強効果で注目を集めており、精力剤の成分などにも使用されています。

他にもBCAAというものもよく聞きますよね?

これは分岐鎖アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)の事です。運動する際に一緒に摂取すると筋肉痛の低減効果があると言われています。

そもそもタンパク質という成分がアミノ酸でできており、筋肉や髪の毛をはじめとした体の多くの部分、約20パーセントがタンパク質からできています。

ですから、アミノ酸がないと人間は体の機能を維持できないわけです。

しかもタンパク質を構成する成分としてだけに留まらず、アミノ酸そのものが人間の体の機能をサポートするのに活躍しています。

アミノ酸にも種類が存在する

そんなアミノ酸は単独の成分の名称ではなく、アミノ酸に分類されるさまざまな成分の総称のことです。

自然界では現在の段階でも500種類以上のアミノ酸が発見されており、未知のものがあるのではないかとも言われていますが、人間の体内には20種類が含まれているとよく言われています。

この20種類がバランスよく体内に含まれているか、不足しないよう食事などでカバーできているかが健康に大きな影響を及ぼすわけです。

必須アミノ酸と非必須アミノ酸

この体内に含まれているアミノ酸は、大きく分けて必須アミノ酸と非必須アミノ酸の2種類に分類することができます。

必須アミノ酸の「必須」とは「必ず外から摂取することが求められる」といった意味で、体内では合成することができないので常に補い続ける必要があります。

非必須アミノ酸は体内で合成することができますが、しかしだからといって食事で摂取しなくても大丈夫というわけではなく、健康維持のためにもできるだけ摂取していくことが求められます。

必須アミノ酸、非必須アミノ酸は以下の表の通りです。

必須アミノ酸非必須アミノ酸
バリングリシン
ロイシンアラニン
イソロイシンセリン
トレオニンシステイン
メチオニンアスパラギン
フェニルアラニングルタミン
トリプトファンプロリン
リシンチロシン
ヒスチジンアスパラギン酸
 グルタミン酸
 アルギニン

必須アミノ酸とは?

必須アミノ酸の中ではロイシンがとくに有名でしょう。

子供の成長を促し、大人が筋肉を維持するうえでとても重要な役割を担っているアミノ酸です。

先ほど登場したBCAA(分岐鎖アミノ酸)とも呼ばれています。

筋肉の生成、筋肉量の維持に役立つほか、肝機能向上や血糖値のコントロールといった働きも備えています。

それからロイシンと名前がよく似ているイソロイシン。こちらは血液に含まれているヘモグロビンを作る上で欠かせない成分で、体の成長を促すほか血管の拡張、神経機能のサポート、肝機能の向上といった働きを担っています。

ヘモグロビンは酸素を全身に届ける役割を担っている成分だけに、不足すると疲労が蓄積しやすくなります。

この2つと併せてBCAAと呼ばれるバリンも成長に重要な役割を担っているほか、食欲と深く関わっているアミノ酸と言われています。

不足すると食欲が低下するため、栄養不足を引き起こす恐れがあります。ほかにも、肝機能の向上や血液中に含まれる窒素量を調節する働きなどがあります。

非必須アミノ酸とは?

非必須アミノ酸はアルギニンがあります。子供の頃は合成がうまくできないので、必須アミノ酸に分類されることもあります。

冒頭で触れたように生殖機能の向上に役立つほか、成長ホルモン、インスリンの分泌を促す働きを持っています。

それから現代人が不足しがちなため「準必須アミノ酸」とも呼ばれるグルタミン。

ストレスを感じると不足してしまう特徴があり、現代人は食生活の中でうまく摂取していくことが求められているのです。免疫細胞のエネルギー源になるほか、小腸の働きの維持なども担っています。

非必須アミノ酸では、コラーゲンの材料となるグリシンが美容方面で注目を集めています。そのほかアラニン、セリン、チロシン、システイン、アスパラギン、プロリンなどの種類があります。

実はアミノ酸はこれだけではない?

アミノ酸は20種類ある。

この20種類のアミノ酸というのは、たんぱく質を構成するアミノ酸の数です。

これ以外にもたんぱく質を構成しないアミノ酸としていくつか存在しています。

例えば一昔かなり人気のあったGABAはご存じですか?

GABAとはγ‐アミノ酪酸のことであり、これもアミノ酸の一種なのです。

この他にも、イカやタコに含まれていて疲労回復効果があると言われている、タウリン

にんにくのにおい成分でもあるアリイン

緑茶のうまみ成分であるテアニン

これらもアミノ酸なのです。

こうしてみると、アミノ酸って本当にいっぱいありますよね!

まとめ

疲労回復にも役立つことから、アミノ酸は現代人の健康維持にとても重要な役割を担っているとも言われます。

必須・非必須それぞれのアミノ酸をうまく摂取していけるよう、食生活の改善を図ってみてはいかがでしょうか。

今日はアミノ酸の基礎の基礎について解説いたしました。

次回は深堀し、アミノ酸の知られていない機能について解説していきたいと思います。

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