カラダをサビから守ろう!抗酸化作用と健康の関係性とは?

栄養

抗酸化とは、簡単に言えば「老化を防ぐ働き」のことです。

美容、とりわけエイジングケア化粧品でよく抗酸化成分が配合され、その作用がアピールされているのもそのためです。

そもそも抗酸化作用という言葉そのものが、美容の分野から広まるようになったといってもよいでしょう。

現在ではより広い範囲で注目されるようになり、高齢者の健康や更年期障害、生活習慣病対策などの分野でも抗酸化が重要なテーマとなっています。

今日はそんな話題の抗酸化作用について解説いたします。

抗酸化作用ってそもそもなんで必要??

生き物の体は成長期を過ぎると必ず老化がはじまります。

人間の場合、それが実感できる形で見られるようになるのが30代後半ころと言われています。

実際には20代前半の頃から体のあちこちで少しずつはじまっていた老化が、この年代の頃から顕在化することが多くなるのです。

この老化の原因にはさまざまな面が絡んでいるのですが、そのうちのひとつが細胞の酸化です。

人間が生きていくためには必ず酸素を取り込む必要がありますが、この酸素は体内でエネルギーとなるだけでなく活性酸素と呼ばれるものを生み出します。

この活性酸素は細胞を傷つけ、酸化を進めてしまう厄介な面を持ち合わせているのです。

細胞が酸化すれば身体の老化が進み、シワやシミといった見た目上のトラブルを抱えやすくなりますし、血管の柔軟性が失われることで血行不良に陥りやすく、動脈硬化、高血圧などの生活習慣病のリスクが向上します。

さらにはがんのリスクを向上させてしまうとも言われています。

ですから、老化を防ぐためには活性酸素の生成をできるだけ抑え、除去し、体への影響をできるだけ抑えこむことが大事なのです。

そして、食事で摂取する成分や体内で合成される成分の中には、活性酸素を抑える抗酸化作用を備えているものもあります。

抗酸化作用を食事から得るには?

とくに抗酸化作用に優れている成分が、サプリメントや美容製品に配合されエイジングケアに役立てられています。

もっとも有名な抗酸化成分としてまず挙げられるのがビタミンCです。

抗酸化作用という言葉そのものが、このビタミンCとともに美容業界で関心を集めるようになったといっても過言ではないでしょう。

「若返りのビタミン」とも呼ばれており、活性酸素から細胞・組織を守る優れた作用を持っています。

この成分の特徴は体内では合成することができないため、必ず外から補い続ける必要があることです。

しかもストレスを抱えていると体内での消費が増加してしまうため、ストレス対策も併せてこのビタミンの摂取を心がける必要も出てきます。

ビタミンCと並んで抗酸化作用で有名なビタミンにはビタミンE、ビタミンAなどが挙げられます。

ビタミンについてはこちらで解説していますのでよければこちらも読んでみてください。

ビタミンの働きについて~脂溶性ビタミン編~

https://eiyou-yakuzai.work/archives/424

ビタミンの働きについて~水溶性ビタミン編~

https://eiyou-yakuzai.work/archives/449

また野菜や果物など、ヘルシーな食材に多く含まれる抗酸化成分として注目されているのがポリフェノールです。

これは単独の成分のことではなく植物に含まれる色素や苦味の成分の総称で、自然界には数千種類も存在すると考えられています。とくに有名なのがブドウに含まれるアントシアニン、緑茶などお茶に含まれるカテキンです。

これらのポリフェノールは、抗酸化作用に加えて血行を改善する効果や、アレルギーの発症を抑える効果なども備えていると言われています。

女性ホルモンのエストロゲンと似た働きがあることで、女性の更年期障害や月経不順の対策に注目されている大豆由来のイソフラボンも抗酸化作用を備えたポリフェノールの一種です。

ポリフェノールもとても話題の成分ですので、こちらもまた後日解説記事を書く予定です!

ほかにはサプリメントに配合されることが多いコエンザイムQ10なども、代表的な抗酸化成分として名前を挙げることができるでしょう。

まとめ

今回は抗酸化作用について解説してきました。

人間というのは生きている限り酸化され続けていきます。

そのすべてを抑えるのは不可能ですが、対策を取る事は可能です。

抗酸化作用のある栄養素をしっかりと摂取することです。

ただし注意したいのは、これら抗酸化作用を備えた成分を摂取していれば若さを保てるというわけではない点です。

活性酸素は加齢とともに増えるだけでなく、紫外線やストレス、喫煙、多量の飲酒などでも増加が促されます。

スナック菓子やインスタント食品など、添加物が多い食品に頼った食生活にも要注意。

抗酸化作用に着目して食生活の改善やサプリメントの導入を検討する場合には、こうした活性酸素を増やしてしまう要因をできるだけ排除することも意識するようにしましょう。

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